イントロダクション
獣の姿をして、訪れた土地に“祝福”を授けるとされる神、“大神様”。その伝承が残る山間の集落は、一年中降りやむことのない豪雪に苦しめられていた。“大神様”への供物が足りないためだと考えた住民はとある決断を下す。それは“奴隷の少年”を“人身御供”として、“大神様”へ差し出すことだった…。
“少年”と“獣”、そして“祝福”と“呪い”の物語。
著者:山本夜子
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少年
豪雪を止めるべく、人身御供としてオオカミ様へ差し出された奴隷の少年。
極度のお人好し。
オオカミ様
大きく赫い躰を持ち、神として崇められていた獣。
人の言葉の真偽がわかる。