イントロダクション
1920 年代のニューヨーク。
死刑囚デイビッド・ダグラスは刑執行当日、13歳の天才医学博士ヴィクトリア・フランケンシュタインと出会う。
彼女の依頼は、人体実験へ遺体を提供すること。同意したデイビッドに施されたのは、死者蘇生「電気棺」実験だった。
デイビッドとヴィクトリアの、実験体第一号(アインス)と博士としての人生が始まった――。
著者:田島生野
「ヴィクトリアの電気棺」第3巻(完)、7/27発売!
「ヴィクトリアの電気棺」第2巻、3/26発売!
「ヴィクトリアの電気棺」第1巻、10/27発売!
月刊Gファンタジー2021年5月号から連載開始!
ヴィクトリア・フランケンシュタイン
史上最年少医学勲章受勲者。脳医学界の異端児で、死体の通電による人工的な神経回路への干渉――死者蘇生に成功する。
アインス
本名デイビッド・ダグラス。スラム育ちで、様々な罪を犯し死刑囚となる。死刑執行後「電気棺」として過去とは違う生を歩もうとする。
ウォルトン
とある宗教団体に所属する思想家。生命倫理を覆すヴィクトリアに対し批判を続けていたが、アインスに命を助けられる。
ヘンリー・クラーヴァル
ニューヨーク医学勲章受賞者。最年少受勲の記録をヴィクトリアに塗り替えられて以来、彼女へのライバル心をむき出しにする。
骸(むくろ)花嫁ウィリ
ヘンリーが電気棺に対抗して発明した機体。若い女性の死体に、巨大なロボットアームを融合させ、怪力化に成功している。