僕が僕であるために。
葉月抹茶
STORY
こんなに顔が紅くなるのは、きっとこれが「恋」だからだ。
高校二年生の浅倉駿は、幼い頃から一緒だった若槻紗奈が好きだった。
小学四年生のとき、その気持ちも告げられず引っ越しで街を去って以来、ずっと。
気持ちにフタをしてしまったことを後悔し続けて七年。
また紗奈のいる街に戻ってくることに。駿は今度こそ紗奈に自分の気持ちを伝えようと決意するが―― 。
そこには、自分とそっくりでかつ自分が思っているようなことを率先してできる「理想の自分」、藤崎歩がいたのだった…。
この青春は「嘘」を孕んで綴られる。
同じ顔をした二人。
私が恋をしたのは…。
人を思いやるあまり本心を言えない駿。
自分とうり二つの他人で明るい性格の歩と入れ替わることで、徐々に自分の気持ちを表現できるように。
その言動は、駿だけではなく、周囲や、駿の好きな相手・紗奈にまで良い影響を与えていく。
そんな中、紗奈は恋をする。
その相手は駿ではない、歩ではない。
歩と入れ替わっているときの「駿」だった。
INFORMATION
- 2015.10.22 「僕が僕であるために。」ガンガンJOKERにて連載開始!
CHARACTER
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浅倉駿
(あさくら しゅん)主人公。自分の本音が言えない性格。自分と正反対の歩と入れ替わることで徐々に本音を隠さずに言えるように。
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若槻紗奈
(わかつき さな)幼い頃から駿が自分を抑えてしまうことを無意識に感じ取っていた。明るく優しい性格。友達との絆が何より大切。
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藤崎歩
(ふじさき あゆむ)駿と反対で何でもこなせる、天真爛漫なキャラ。どこか何かを諦めているような素振りも。
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茜屋康平
(あかねや こうへい)昔は陸上をやっていた。お調子者でみんなをからかったり思ったことをずばっというタイプ。
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菜嶋美雪
(なしま みゆき)背の高いカッコイイ女子。真面目で面倒見が良い。実は康平のことが好き。
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柿原千尋
(かきはら ちひろ)大人しくて、いろいろ遅めな性格。そんな自分をいつも待ってくれてた駿が気になる。
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空井優
(そらい ゆう)進学校に通う秀才。だけど昔からはしゃぎキャラ。歩のことが嫌いみたいだが…。